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肩が痛い?と思ったら 2023/11/3

先日、自分自身のことなのですが気付きました。
ペインフルアークサインで陽性が出ていました。
ペインフルアークサインとは両手を体の横からバンザイしたときに90°から120°の間で痛みが出るかどうかを見る検査のことです。
「陽性」ということは「痛みがある」ということです。
90°から120°で痛みが出ると何なのかと言うと、いわゆる五十肩、言い方は色々ありまして、凍結肩、肩関節周囲炎とも言います。
ちょうど2日後にうちの院で解剖学のセミナーがあるので先生に聞いてみることができました。
チェックしてもらいましたがインピンジメントも陽性(インピンジメント:肩峰と上腕骨大結節の衝突により腱板が挟み込まれて痛みが出る状態)であり肩関節周囲炎を起こしているということがかなり高い確率で推測されました。(医師以外は診断をしてはいけないので推測から判断、ということをします)

このような超初期で鍼灸院に来てくださることはまずありません。
初期に痛みがあったとしても小さな痛みなのでほっておくことが多いです。そのうち治るだろうと思うのでしょうがこのような症状のある肩の痛みはひどくなると腕が上がらない、後ろに回せない、などと共に夜間痛や動作時痛で激烈な痛みを起こすこともあります。
経過が長くなると肩のアウターマッスルの働きが亢進し代償運動が起き五十肩自体は治っても可動域が戻らないということが起きやすくなります。
要は長い間インナーマッスルである腱板が働かないことでアウターマッスルである三角筋や僧帽筋が代わりに働くようになり本来の正しい動きができなくなってしまうのです。

凍結肩は、痛みが引いてくる時期にリハビリを始めるとこのような事態を避けられます。私の場合は最初期で状態に気付けたのですぐにリハビリを始めることにしました。もし痛みが強くなり夜間痛など出るような状態になれば安静しかありません。痛みが強くリハビリで動かすことも負担となります。

私の肩の経過ですが、リハビリを始めた翌日翌々日くらいは小円筋棘下筋の状態が更に悪化したように感じましたがその翌日は楽になってきました。リハビリは棘上筋のトレーニングをしています。腱板のトレーニングは専用のゴムチューブを使います。セラバンドであれば黄色のものです。(腱板:棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋。回旋筋腱板、ローテーターカフとも言う)肩、肘の角度チューブを引っ張る向きなど正確に行う必要があります。あれ?肩がおかしいかも?と思った時点でご相談ください。肩のリハビリだけでしたら30分のパーソナルトレーニングで行うことができます。

​※肩関節周囲炎が起こることで凍結肩(フローズンショルダー)となると思ってください。学術的には凍結肩の方が使われます。五十肩(四十肩)という言い方は俗称となります。
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